歳を重ねる毎に歩かなくなり、散歩は玄関前まで。外の空気をしばらく吸って終わり。
呼んでも寝たふり、知らんぷり。
でもスーパーの袋を開ける音には、とても敏感。 いつも買物チェック。
リンゴはいいけどメロンはキライ、 梨は大好き。お母さん、今日はシュークリームあるかな。
そんなミルキーの居る生活が、永遠につづくと思われた11年と9ヵ月目。
2007年11月23日、勤労感謝の日。
トボトボと元気なく、家族ひとりひとりに甘えるように挨拶に来た。
いつもと違う様子に戸惑いながらも、そっと頭を撫でる。
お母さんに撫でられた後は安心したように昼寝場所まで歩き、 横たわり小さく3度深呼吸。
そして、そのまま動かなくなった。
ミルキー、シュークリーム食べるか。ミルキー、アイスあげるよ。ミルキー、風呂入るぞっ。
寝るな、ミルキー。動けよ、ミルキー。起きろよ、ミルキー。
ミルキー、オシッコしても怒らないから。
ケーキだってアイスだって、買ってきてあげるから一緒に食べよ。
ミルキー、ごめんよ、ミルキー。ミルキー、ごめんね、ミルキー。
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